子供が好きで保育士になったのに、保護者とのトラブルで仕事に行くのがつらい。保育士の中にはそんな悩みを持つ人も少なくありません。しかし子供が健康に育つためには、保育所で預かる時間だけではなく、保護者と過ごす時間が健全なものであることも重要です。
その意味では、保護者とコミュニケーションを取ることは、保育士の大切な仕事です。日々のお迎えの時間や、連絡帳を利用して、こまめに連絡を取り合うようにしましょう。
まず一番に工夫できるのは、保護者と顔を合わせて話ができるお迎えの時間です。その日あった出来事や、できるようになったことを伝えてあげると保護者は喜びます。ほんのささいなことでも大丈夫です。親はいつでも、子供が保育所でどう過ごしているか、気にかけているものです。
特にけがやけんかなど、トラブルがあった日は隠さず報告します。きちんと対処をしていれば、問題になることはありませんが、万が一クレームになったときには園長などに相談しましょう。
時間にルーズな親や、決まりを守らない親についても、一人で対応にあたってはいけません。第三者である管理側の人間が間に入ることで、態度を改める親もいます。
保護者とトラブルを解消するのは、園を管理する側の仕事でもありますから、現場の保育士は一人で抱えてはいけません。必ず園全体の問題として考えてもらうようにしましょう。